1997 中村 敬さん 教科書の中の英語帝国主義■5月合宿例会報告 1997年5月17・18日 大倉山記念館にて 参加者:23名●1997.5 講演:「教科書の中の英語帝国主義」 中村 敬 氏(成城大教授) ◆ 『新英語教育』に「教科書に載らない英語問題の本質」を連載されている中村氏に中学・高校の教科書の中に見られる問題点を英語帝国主義をキーワードにして具体的に検証していただきました。 ■参加者から出された感想 ・いつもながらふだんの視点の及ばないところ-教科書の分析-に焦点を当てて分かりやすくうなずくことが多かった。 ・(中村先生が執筆された中学教科書の)『ファースト』を読んでみます。「(65歳で)失うものは何もないから(いろいろなことを言ったり書いたりしている)」とおっしゃる、その明るさと元気さを(講演を聞いていて自分も)いただいたような気がしました。 ・質問などが少なかったので、もっと事前学習を例会でやっておけばよかったと思います。 ・中村先生の講演はとても分かりやすかったのですが、一英語教師として、そういう姿勢・態度で今後の授業に臨めばいいのかが今後の私自身の課題です。 ・中村敬氏の話を聞き、改めて、多文化主義の視点を英語教師が持つ必要を感じた。ことばを扱えば否応なし、文化を背後に引きずっている。英語の持っている文化侵略的側面を常に念頭に置き、one of the languagesと肝に銘じることが大切だと思う。 ・中村先生の英語帝国主義に関しては、今までの私の追認識という内容であり、特に新しいことはなかったが、やはり刺激的であった。英語を教えている者として、再度自覚をしなければならない問題であると思いました。 ・教科書教材を「反面教師」的に使う-という答えをいただいたわけですが、これは難しいこと何だなあ。まず?その教材の問題性に気づくこと ?書き換えの視点を持っていること ?そして英語で書く力、少なくともこの3つがそろっていなくてはどうにもならないでしょう。 ・教科書を批判的に使う[見る]方法の1つを教えられました。 |